2010年2月17日水曜日

10人写楽思い出記録 完結

早いもので・・・

写楽からもうすぐ一ヶ月です。

「10人写楽」では、江戸編では「おしの」現代編では「まり」

という役をやらせてもらいました。

人によっては、江戸と現代では少しキャラクターが違う人もいましたが

私はほぼ一緒な感じで演じました。

自分の中では違いはつけたつもり、つもりです。

「まり」が少し空気のよめないバカな子だったとしたら

「おしの」はめっちゃ空気のよめないめっちゃバカな子。

という感じで・・・。

演じてたつもりだったんですけど

私の普段をよく知る人からの感想は、

「すごい!普段どおりのさなえちゃんだったね!」

「久しぶりに、あんなさなえちゃんが見れて安心した!」
(最近は凛々しい役をやらせてもらうことが多かったから?)

「そのまんまだったね!」

・・・・・


どゆことやねん!?

そんな10人写楽の現場

舞台上でも舞台降りても楽しくやらせてもらってました。

千秋楽が始まる直前

現代編から始まるので

現代衣装をつけている皆さんを激写していきました。

みんなかっこいい!!






田所さんと私。

田所さんは、現代では「キタ」江戸では「喜多川歌麿」を演じました。

どちらも凛々しく、強い女性が、がんがん出てたけど

最後のラストシーンでは田所さんだから出せるであろう色気の混じった

雰囲気がそりゃもう凄かったです!

役者としても尊敬できますが、田所さんの気遣いに今回はノックアウト!

いい女に私もなりたい。





江戸では 「俵蔵」現代では「情報屋」を演じた永見くんと

江戸では「倉蔵」現代では「タッキー」を演じた濱本くん。

2人とも「DanieLonely」というユニットの仲間です。

DanieLonelyには以前「浮遊許可証」でご一緒した加藤さんも入っている

らしいので、今後見てみたい団体の一つなんです。

2人ともとっても魅力的な役者さんで

永見くんの声は凄く特徴的で、稽古場ではみんなが永見くんの声まねを

していたなぁと印象的。

特に山浦さんが一番うまくて、永見くんが稽古してるときに

やまびこのように声まねしたものです。

濱本くんは、実はすごい物腰柔らかでたまにボケてて(失礼!)

私と同じにおいを感じました。(ボケ具合が)

でもとっても真面目。毎回とあるシーンで私が自由にしゃべっているところで

濱本くんだけが相手してくれました。






現代では「ヒガシ」江戸では「山東京伝」を演じた湯浅さんと

現代では「イクヤ」江戸では「幾五郎」を演じた那伽さん。

2人とも、なにかとペアでさせてもらったお二方です。

湯浅さんとの「ヒガシ&マリ」は毎回楽しくて、仲良くさせてもらいました。

ネタをくって稽古場では見せては城田さんに

「テンポが悪くなるから普通に戻して」って言われたのは遠い昔です。

湯浅さんが毎回一人でボケるシーンでは稽古場でも確実に100%

見ている人を笑わせている幅の広さに毎回「凄いな~」って思ってた。

那伽さんは「イクヤ&マリ」のときも面倒みてくれる兄貴的な関係だったけど

普段でも、何かとアドバイスをくださる本当にいい人でした。

体の動きも半端なく凄いし

高いところから一回転して降りれるって聞いたときは

なんて人に「でんぐり返しできますか?」って自分はいうてしまったんだろう

と思ったものです。






江戸では「蔦屋重三郎」現代では「ボス」を演じた山浦さんと

江戸では「鉄蔵」現代では「カツミ」を演じた木内さん。

これまた2人ともかっこよかったです!

山浦さんの「蔦屋重三郎」がラストのシーンで

「筆を折れ!」っていう台詞があったのですが、このシーンで絶対

客席の前の人が「びくぅ!」ってなって山浦さんの方をピカーンって見る

わけですよ。

私は、イントレの上から見下ろしてたけど毎回ここでは「やられた~!」

って感じでした。

そんな山浦さんとはMOTHERでもご一緒してますが、これまた全然違う

キャラクターでびっくりしますよ!!面白い!!!

木内さんは裏切りモノなのか!?という役どころのカツミのときに

乗っているバイク姿が印象的。

江戸の鉄蔵では1シーンだけ一緒に絡むところがあって、台本には

ないけど毎回あっち向いてホイ勝負をしてました。

もう毎回本気やんやけど、毎回負けてた!!!!






江戸では「講談師」現代では「ブンヤ」を演じた石原さんと

江戸では「恋川春町」現代では「マスター」を演じたしゅんろうさん。

正一さんは序盤で江戸でみんなが演じる役どころを紹介するシーンが

ありました。

ここで、私は毎回横について「ふんふん」と話を聞くポジションでした。

とっても長いそして言いにくそうな難しい言葉を流暢にしゃべっていく

正一さん。

でもあるとき詰まってしまった。

どうやら、私がひょこひょこ視界に入ってきたらしい。

今だ人との距離感がつかめない女さなえ。

毎回いろんなシーンでアイデアを出してくる正一さんに、役者としても

「凄いな~」って思ったけど、舞台上で念入りに掃除をしてくれていた姿

に、「もうなんて人なんだ~!」って思ったのです。

しゅんろうさん。

大先輩であるしゅんろうさんに、数々のご無礼をしたことにここで懺悔いたします・・・。

出演情報の名前抜けから始まり、

稽古中は手を近くで叩いてビビらせたり、

本番中はしゅんろうさんの大事にしていた

段取り表を破るマネをしてビビらせたり、

しゅんろうさんの出番じゃないときに「出番ですよ!」ってビビらせたり、

(ほぼ湯浅さんがやってたけど・・・私も一緒になってあおってた)

でも、そんな私たちを暖かく笑ってくれました。受け入れてくれました。

たまにする引き笑いが、さんまみたいでした。(魚じゃないよ)

そんな面白いしゅんろうさんは、みんなのアイドルでした。まぶしかった。






そして最後は

江戸では「太田南敏」現代では「オオタ」を演じた末満さん。

年明けからはMOTHERの稽古があったので

あるときは稽古場をいったりきたりする姿もあった末満さん。

役者として同じ現場でご一緒できるのはきっと貴重なことなんじゃないかと

とってもうれしかった今回。

でも、会話するシーンは一瞬しかなかったですけど。。。

南敏と春町のやりとりが最高に面白くて、毎回稽古場で笑っていました。

かと思えば、オオタと情報屋のシーンでは狂気な演技で「はっ」としたし

本番では一番最後に情報屋を殴るシーンのとき出番より少し早めに真ん中の

裏にスタンバイして、めっちゃ近くでそのシーンを見てたのです。

末満さんの表情とか。


また映像になったら、ゆっくりといろんなことを思い出しながら

10人写楽、振り返っていこうとおもいます。

最後の最後に

城田さん。

城田さんの大事な作品でもある10人写楽の世界に誘っていただき

ほんとうに感謝しています。

あるご飯休憩中に「ずっとト社をやっていく」って城田さんの思いに

胸が熱くなったこと忘れません。


2010年が「10人写楽」で幕開けできたこと

幸せでした!

まだまだがんばります!